物理的な距離を越えて-オンライン交流会の意義
ダーラナ大学(スウェーデン) 猪瀬博子
発表要旨
ダーラナ大学(スウェーデン)では、2015年3月よりグラナダ大学(スペイン)と共同で、オンラインで互いの大学の初級日本語学習者の交流会を行っている。二週間に一度の二時間程度のセッションのために、学習者は予め決められたテーマ(①自己紹介、②私の家族、③クリスマスまたはイースター、④日本に行ってしてみたいこと)についての発表をそれぞれ準備し、オンライン上の小グループで各々発表を行い、ディスカッションを行う。
本発表では、クラスでは文法習得で精いっぱいになりがちな初級日本語学習者が、オンライン上のディスカッショングループで互いに「つながりたい、つながりやすい」環境を作り出すことで、どのように「コミュニケーションのための日本語」を体感し、これを学ぶことができるかを、参加学生による振り返り、および交流会後のアンケートにより分析していく。